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取り寄せおつまみレポートー京漬物と日本酒の相性はいかに?

その他

自宅でくつろぎながら晩酌をする昭和生まれの自称「左党(さとう)」が、実際に全国各地から取り寄せた「酒」や「肴」を食して紹介。読者の皆様の晩酌タイムを『今日も幸せな一日だった』と感じられる時間にする、お手伝いブログです。

なお、本文中の感想や意見、評価は筆者の主観によるものであり、全ての方に当てはまるものではありませんことをご理解ください。また、商品そのものに個体差があることもご承知おきください。
記事中のリンクには広告が含まれており、その内容についてのお問い合わせ等は、各リンク先へお願いいたします。

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今夜の前振り

今夜のポイント

明治35年(1902年)の創業から漬物づくり一筋に続けてきた京つけもの専門店“大安”の京漬物は、漬け込む野菜や調味料は全て国産のものを使用している。その味わいは上品であり、京都の歴史や文化を丸々背負っているかのよう。毎年12月には皇居へ献上される“千枚漬け”のみならず、豊富な商品群は、わざわざ取り寄せしてでも食べる価値あり。
多くの人に知ってほしい美味しさです。

今夜の肴 大安の京漬物

大安の京漬物

今夜の肴は、創業120年を誇る大安の『京漬物』。
京漬物とは、京都の伝統的な漬物を指し、京都特有の風土や気候、そして長い歴史の中で育まれてきた技術や文化が反映された漬物だ。新鮮な野菜を使い、京都の豊かな自然がもたらす素材の味を引き出すように丁寧に仕上げられている。味わいは繊細で上品なものが多く、四季折々の風味を楽しめるのが特徴だ。京都へ観光に訪れた際にお土産として漬物を買う人も多いと思うが、筆者もその一人である。

大安の京漬物は、京都の伝統的な漬物文化を現代に受け継ぎながら、素材の良さと丁寧な仕込みによって生まれる上品な味わいが特徴。創業以来、品質と味にこだわり抜き、老舗として多くの人々に愛される京漬物を提供している。

なかでも、発酵を重視した漬物は、大安の真骨頂。例えば、【味すぐき】は乳酸発酵による酸味と旨味が絶妙で、長年培われた技術の賜物といえる。

今回は、京漬物老舗“大安”の【千枚漬け】【味すぐき】【白菜ぬか漬】に、やや風変わりな【たまねぎかつを】を取り寄せてみた。

商品の注文から到着まで

大安のホームページ

画像:大安ホームページ

大安のホームページはとても丁寧に作られている印象だ。京都の老舗らしく、上品な雰囲気を纏いながらさりげなくアピールポイントを表現していて、嫌みがない。色使いにも品を感じて好感が持てる。

大安の歴史のページには、よくぞ古い時代の写真が残っていたものだと感心させられる。

商品選び

商品ページは『ギフト用』『自宅用』『小容量』と3つの括りで分けられている。

ギフト用は、送料込みのセットから予算に応じたセットまで豊富に品ぞろえされている。冬の時期は大安の代名詞ともいえる“千枚漬”をメインに組み合わされたセットも多く、どれを選んでよいものか迷うほど充実している。

【お歳暮用】には、これらのセットから選べば間違いないだろう。

画像:大安ホームページ

今回、酒向は自宅向けの単品の中からチョイスすることにした。
野菜の種類も豊富で、あれもこれも食べてみたいところであるが、賞味期限のこともあり一度には食べきれないので、この時期には外せない【千枚漬】、売れ筋ランキング1位の【味すぐき】、酒向の好物である【白菜ぬか漬】と、今まで食べたことのない【たまねぎかつを】の4種類を購入することにした。

商品の注文ページはいたってシンプルなため、購入する品が決まっていれば、ページを見ながら順番に進めていくことができる。

途中、『かぶちゃん俱楽部』という会員登録画面が出てくるが、登録せずに購入することも可能だ。リピート購入する予定があれば登録しておいた方が便利だと思う。もちろん、酒向は登録した。

送料は、全国一律で660円。クール便は880円で、これはお得な価格設定だ。

梱包状態

ヤマト運輸のクール便で届いた商品は、保冷状態がしっかりと保たれている。箱の大きさは80サイズ相当。

箱を開けると、パックされた4種類の漬物はビニール袋に包まれており、その上に納品書が添えられていた。緩衝材や固定材はなかったが、ビニール袋に入れられているので輸送中に箱の中で商品が暴れたような様子はない。
また、他の商品を紹介するようなカタログ類は入っておらず、至ってシンプルな梱包だ。

調理について

簡単調理

調理は切って盛り付けるだけだ。【味すぐき】は刻まれた状態でパック詰めされているので、切る手間もない。

それぞれのパッケージを開けるたびに、漬物の香りが拡がる。【ぬか漬け】や【味すぐき】は強めの酸性を感じるが、「これぞ京漬物」と心弾ませずにはいられない。

【たまねぎかつを】は、玉ねぎがまるまる1個入っていた。封を開けると玉ねぎのよい香りが漂ってくる。お好みで、食べやすいようにカットすると良いと思う。

直径30センチの大皿に全部を盛り付けてみた。【たまねぎかつを】がそれなりの大きさなので、かなりボリュームがあるように見えるが、実際は2日間で完食した。

京漬物を食べてみる

千枚漬

<見た目・香り>
まずは、大安の冬の代表作【千枚漬】をいただく。
パッケージを開けた瞬間に漂う甘いカブの香りが食欲をそそる。薄くスライスされたカブは、光を透かすほどの美しい透明感で、見た目にも食欲を刺激する。

<食感・風味>
口に含むと、シャキシャキとした歯応えが心地よく広がり、ほどよい甘みと酸味が絶妙なバランスを奏でる。酢のさっぱり感がくどさを感じさせず、後味は驚くほどスッキリ。昆布の旨味がほんのりと感じられるのも特徴で、素材の味を最大限に引き立てている。

さすがは大安の看板商品。大安で買い物をする際は、外してはならない品だ。

白菜ぬか漬

<見た目・香り>
袋を開けた瞬間から、ぬかの香ばしい香りがふわっと広がり、食欲をそそる。白菜は程よい厚みで、漬け込み具合が絶妙。触れるとみずみずしく、ぬか床の手入れの良さがうかがえる。

<食感・風味>
ひと口頬張ると、まず感じるのはシャキシャキとした歯応え。そして、強めの酸味。その後、白菜の自然な甘みとぬか床の旨味が口いっぱいに広がる。塩加減は控えめで、後味は驚くほどスッキリ。漬け物特有の重たさがなく、何切れでも食べたくなる軽やかさ。ごはんにも絶対に合うと思う。

たまねぎかつを

<見た目・香り>
袋を開けると、やわらかな玉ねぎの香りが広がる。ほんのりとカツオ節の色がかった玉ねぎは、漬け込まれてもしっかりとした存在感を保っていまる。

<食感・風味>
ひと口食べると、シャキシャキとした歯ごたえに玉ねぎの自然な甘さが広がり、その後に鰹節の豊かな旨味がじんわりと追いかけてくる。味付けは上品な醤油ベースで、甘さと塩味が絶妙なバランスを保っており、どこかほっとするような家庭的な味わいも感じられる逸品だ。

味すぐき

<見た目・香り>
袋を開けるとやや強めの発酵香が広がる。この香りは独特でありながらも、嫌味がなく、食欲をそそる爽やかさを感じさせる。

<食感・風味>
ひと口頬張ると、コリコリとした歯切れの良い食感とともに、しっかりとした酸味が口の中に広がる。この酸味は発酵による自然なもので、尖りすぎず、旨味と絶妙に調和している。噛むたびにじんわりと野菜そのものの甘みや深いコクが引き出され、食べ終えた後も心地よい余韻が続く。
これもごはんと合いそうだし、炒飯に入れても絶対にうまいはずだ。なにを隠そう、その一言で翌朝は【味すぐき】炒飯になった。

今夜の酒 大七酒造の純米生酛

大七酒造の純米生酛

今夜の酒は大七酒造の『純米生酛』。日本酒度3、酸度1.8の濃醇なやや辛口な酒だ。京漬物の乳酸菌が効いた酸味と、生酛づくりによる乳酸菌の効いた日本酒は相性バッチリのはず。

大七酒造の純米生酛は、福島県を代表する日本酒であり、伝統的な「生酛造り」を守り続ける大七酒造の名品。このお酒は、重厚感とキレの良さを兼ね備えた、非常に完成度の高い純米酒だ。

過去に『アナタが選ぶ地酒大SHOW』において3年連続でプラチナ賞を獲得し、殿堂入りした銘酒であり、筆者自身が、今まで飲んでいなかったことを申し訳なく感じる。

大七純米生酛を購入できるところ

大七純米生酛は人気も高く、多くの日本酒取扱店で入手できるだろう。酒向は近所の酒類専門店で激推しされている様子を見つけて購入した。蔵元でも直販をしており、もちろん、楽天市場などのECモールでも購入可能だ。

大七純米生酛の飲み口

グラスに注ぐと、ほんのり黄金がかった透明感のある色合いが印象的。琥珀がかった色味は生酛造り特有の風格を感じさせる。グラスに顔を近づけると、落ち着いた熟成香が漂う。米の旨味を思わせる香りに、ナッツやほのかなバニラ、熟れた果実のニュアンスが重なり、複雑で深みのある香りだ。

口に含むと、まず広がるのは豊かな米の旨味。酸味がしっかりと効いており、味の骨格がしっかりしている。生酛ならではのコクと重厚感がありながらも、後味は驚くほどキレがよく、全体としてバランスが絶妙だ。
温度帯によって印象が変わり、冷やすとシャープな酸味が際立ち、燗にすると旨味がまろやかに広がる良酒。

大安京漬物と大七純米生酛の相性は

料理と酒の相性

京漬物と純米生酛

まずは【千枚漬】をつまみ、純米生酛でながす。カブのシャキシャキとした食感と甘酸っぱい味わいが酒の酸味と良く調和し、より深い旨味が感じられる。大七のしっかりとした骨格が、漬物の軽やかな味を引き締めつつ、後味を爽やかに流してくれる心地よさ。

続いて【白菜ぬか漬】ひと口つまみ、純米生酛でながす。発酵食品同士が織りなす奥深い旨味と、酒のキレによる清涼感が絶妙な組み合わせ。白菜のやさしい甘みとぬかの旨味が日本酒の豊かな酸味と絶妙に調和し、後味はスッキリ。もう一切れ、もう一口と進む心地よさを感じる。

次は【たまねぎかつを】を純米生酛でながす。玉ねぎのシャキシャキとした食感と鰹節のふわりとした香ばしさに、純米生酛の酸味が玉ねぎの甘みを引き立て、鰹節の旨味と生酛由来のコクが絶妙に絡み合う。大七のキレが後味をすっきりとまとめ、何口でも楽しめる軽やかな印象だ。

最後は【味すぐき】。シャキシャキとした食感とともに、爽やかな酸味とぬか床由来のコクを純米生酛でながす。酒の力強い酸味がすぐきの酸味を引き立てつつ、米の旨味が後味をまろやかに包み込むように広がる。すぐきの乳酸発酵による複雑な味わいが、大七の生酛特有の発酵感と共鳴し、奥深い旨味のハーモニーが生まれる。

これが俗に言う『マリアージュ』というやつか。京漬物の素材の旨さと、更にそれを高める大安の職人技。純米生酛との発酵食品同士が織りなす最高のペアリングを感じ、至福な時間が流れる。

次々にグラスと箸が進んでしまい、これは飲みすぎ確定だ。明日の朝、無事定刻に起きられるか心配だ。

まとめ(酒向進の超主観的評価)

<今夜の肴>
・大安の京漬物
・食べやすい大きさに切って、器に盛るだけ
・酸味と甘味に絶妙な塩味。コリコリ、シャキシャキとした新鮮な食感は最高
・4品 2,375円 + クール便880円

項目評価
おいしさ4.5
調理の手軽さ5.0
おススメ度5.0
酒向進の超主観的評価

<今夜の酒>
・第七酒造の純米生酛
・重厚感とキレの良さを兼ね備えた、非常に完成度の高い純米酒
・豊かな米の旨味に酸味がしっかりと効いており、どんな料理にも合う飲みやすい食中酒
・4合瓶 1,390円

項目評価
おいしさ4.5
飲みやすさ4.5
おススメ度4.5
酒向進の超主観的評価

<酒と肴の相性>
・発酵食品同士がお互いの長所を高めあう、ナイスペアリング

項目評価
酒と肴の相性5.0
酒向進の超主観的評価

<注記>記載の価格は税込で購入時のものです。

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